民の声新聞 2017/06/21
【子ども被災者支援法】「塩漬け、棚ざらし、骨抜き」の5年間。踏みにじられる「選択」。
住宅、健康…課題山積。〝救世主〟よ息を吹き返せ、と永田町で集会
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-174.html
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記事のアドレス http://starsdialog.blog.jp/archives/81301011.html

(編集者コメント,10月23日修正)
福田健治弁護士がいうように「子ども被災者支援法はプログラム法であって、基本方針をつくり具体的な施策を実施するというプロセスを政府に一任しているが、行政に対して支援実施に関する裁量を大きく与えている。何をやるか、やるかやらないかが行政主体になっている。その結果、行政のサボタージュを可能にしている。」というのがこの法律のほぼ的確な説明といえる。
行政のサボタージュを可能にしているのは行政の心がけの悪さではなく,法律の構造である。この構造は法律案が公開された時点ではっきりしており,当時すでに批判があった。このような法律をなぜ「救世主」とよべるのか? 都合のわるい部分をかくして被害者に幻想を持たせれば,最後に苦しむのは被害者である。
子ども被災者支援法をこれからも正当化し,美化するのか,それとも批判的に分析して新たな立法を準備するのか,被害者と支援者の運動の方向性が問われている。
新たな立法を準備するのであれば,その方向性は,国情のちがう外国法の,みせかけの模倣ではなく,日本に順守義務のある国際法の具体化であり,世界標準(国連の指導原則や勧告,IASC ガイドライン,赤十字のスフィア基準など)を参照するものであるべきだろう。(文責:寺本 和泉)