NHKニュース おはよう日本 (2019年10月17日)
原発事故 “土から放射性物質 取り除いて” 農家の訴え
https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2019/10/1017.html
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(10月15日の判決について)
裁判長は、鈴木さんたち原告の訴えを退けました。
 主な理由は、原発から飛散した放射性物質はすでに土と同化しているため、東京電力の管理下にはなく、むしろ、農家が所有しているといえる。
 故に、東京電力に放射性物質を取り除くよう請求することはできない、というものでした。
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記事のアドレス http://starsdialog.blog.jp/archives/81286783.html

NHK 福島 NEWS WEB (2019年10月15日)(研究目的の保存)

原状回復訴訟やり直しも棄却
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20191015/6050007355.html

県内の農家などが、福島第一原発の事故で農地に飛散した放射性物質を取り除くことを東京電力に求めたやり直しの裁判で、福島地方裁判所は、農家が業者に委託して土を入れ替え、費用を損害賠償請求することもできるなどとして、原告の訴えを退けました。

 大玉村や二本松市などの農家8人と農業法人1社は、原発事故で農地が汚染され、農作物の安全性への信頼が損なわれたとして、東京電力に対し土を入れ替えるなどして事故で飛散した放射性物質を土壌から取り除くことなどを求めています。
 15日の判決で、福島地方裁判所の遠藤東路裁判長は、土を入れ替える作業は、「原告が自ら、または業者に委託するなどして行うことが可能で、損害賠償を請求する余地もありうる」などとして、原告の訴えを退けました。
また、放射性物質を含んだ土地について、「事故により飛散した放射性物質はそれだけを取り除くことは現時点の技術では不可能で、東京電力が管理することができる状態にあるとはいえない」などと指摘し、事故に由来する放射性物質も農家などが所有しているという判断を示しました。
この裁判は当初、1審の福島地方裁判所郡山支部がどのように放射性物質を取り除けばいいのか明らかではないとして訴えを退けましたが、その後、仙台高等裁判所が審理のやり直しを命じました。
 15日の判決は、原告の訴えのうち、放射性物質を取り除くために土を入れ替える方法が現実に広く行われていることは認めましたが、それ以外はいずれも退けました。
 判決のあと、原告団の花澤俊之弁護士は「正面から向き合っていない判断で、司法に対して絶望している」と述べ、控訴する方針を明らかにしました。
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