民の声新聞 (2019年9月29日)
【原発事故と避難の権利】俺たちが「住民の心情を害す」?汚染は「国土に対する不当な評価」? 国が「群馬訴訟」の準備書面で〝自主避難〟を強烈に否定、福島県内外から怒りの声
https://blogos.com/article/407242/

(編集者コメント)
" I 'm a Nuclear Refugee " というプラカードをかかげる人の気持ちはわかるので非難するつもりはない。
しかし正確には難民条約上の refugee は国内避難民を意味しない。これは「英語表現の好きな方を書けばよい」という問題ではなく,国連「国内強制移動に関する指導原則」(GPID)を,自分たちの規範とするのか,それとも無視するのか,という運動側の方向性の問題である。正確には Internally Displaced Person (IDP) というか,せめて Evacuee というべきだろう。 Refugee といえば,IDP として国際法上の国内的保護を受ける権利をみずから無視することになる。それは自分ひとりのことにとどまらない。福島原発事故の被災者保護に関して,すくなくとも 6 回にわたって出されている国連の勧告も無視する立場であることになる。
これは理論をもてあそぶことではなく,目の前の人権保護と,将来の立法課題の方向性に関係する重要な問題であり,注意ぶかく考えていく必要がある。(今回はこのコメントにとどめたい。)
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記事のアドレス http://starsdialog.blog.jp/archives/81103941.html