クリエイツかもがわ
22歳が見た、聞いた、考えた「被災者のニーズ」と「居住の権利」
http://www.creates-k.co.jp/books/book.php?searchbk=1488933095
市川英恵/著
兵庫県震災復興研究センター/編
寺田浩晃/マンガ
(参考)
兵庫県震災復興研究センター
http://www.shinsaiken.jp/


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(感想)
表紙には,やたらに大きなメガネと大きな口を強調した女の子らしい人物がえがかれており,これは著者の分身で,その名を「ハナえもん」という(らしい)。
帯をみると「阪神・淡路大震災当時 1 歳。震災?関係ない?そんなことない!」と書かれていて,「えーっ,1 歳!若すぎるやん」と目をむいてしまったが,内容はしっかりと書かれている。「当時 1 歳だったから震災は関係ないか? そんなことはない!」というわけだから,「そのとおり!」といいいたい。
最初の著者人物紹介から,とても率直に(正直に,元気に)書かれていて,違和感なく読みすすむことができる。阪神淡路大震災に始まる借上復興住宅とはどんな問題か,東日本大震災の見なし仮設住宅との共通点と相違点,居住福祉学の考え方の紹介,国際人権法への言及まで,問題の全体像がわかりやすい。高齢者にとってのすみなれた住宅の価値,時間をかけてきづかれたコミュニティの大切さをあらためて納得する。まんが,写真,イラスト,グラフを多用して親しみやすく書かれている。本書の目次は出版社のサイト(上記)を参照されたい。
東日本大震災における「見なし仮設住宅」の無償提供終了が問題となっている今,そもそも被災者の「居住の権利」とはなにか,住宅問題を考えるにはおすすめの 1 冊としたい。
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記事のアドレス http://starsdialog.blog.jp/archives/72417099.html