日本弁護士連合会
院内学習会「長期避難者の住宅支援制度の充実に向けて~それぞれの選択を尊重した施策の重要性~」
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2016/161026_3.html
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NHK NEWS WEB
原発事故の自主避難者への支援継続を訴え 10月26日 20時48分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161026/k10010745471000.html
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20161026 UPLAN 長期避難者の住宅支援制度の充実に向けて~それぞれの選択を尊重した施策の重要性~
映像では当事者発言は 3 名。
30:15-42:00 森松明希子さん(郡山市から大阪へ避難)
45:10-54:36 鴨下祐也さん(いわき市から東京へ避難)
1:16:30-1:26:33 宍戸隆子さん(北海道へ避難)
閉会のあいさつ
1:27:10-1:31:45 津久井進弁護士
https://www.youtube.com/watch?v=pZeQuFNCOts
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FoE Japan
避難の権利と帰還問題
【原発事故被害者の救済を求める全国運動】
10/26 第三期請願署名提出集会
http://www.foejapan.org/energy/fukushima/evt_161026.html

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記事のアドレス http://starsdialog.blog.jp/archives/66882725.html

20161026 UPLAN 原発事故被害者とともに立ち上がろう!;原発事故被害者の救済を求める全国運動請願署名提出集会
https://www.youtube.com/watch?v=i8GUCuzOLy8
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51:36-57:00 カワイ・カオリさんからのメッセージ (宇野朗子さん代読)
「こんにちは。今日,このような場で発言する機会をくださり,ありがとうございます。また思いを寄せ,集まってくださったみなさま,ありがとうございます。私は今回の住宅提供打ち切りに際し,当初ものすごく腹立たしく思っていました。なぜ加害企業の黒字経営を無視して,私たち被害者という弱い者に対して追いこむようなことをするのか,福島県や,なにもしない国に対して,ものすごく怒っています。本来,福島県だって被害県であるはずなのに,なぜそこに住んでいた私たちの気持ちをくみとってくれないのか,不思議でたまりません。被害県のはずなのに,国,東電と結託しているような行為,到底許せることはできません。私はこれ以上子どもたちから「奪う」ということをしたくないと思っています。いわき市を出て,いわきでの友達を奪い,親戚も奪い,父親すら奪ってしまいました。新鮮な海の幸,山の幸,きれいな海,山,川,景色,大好きだった満天の星空,すべてを奪ってしまいました。5 年半,埼玉県〇〇町(聞き取り不能)ですごし,子どもたちはこちらでの生活の方が長くなっています。地域にもなじみ,友達にもたくさん恵まれています。そんな中,また引っ越ししなきゃならないなんて,考えられません。子どもたちが慣れてなじんでいるのに,せっかくここで慣れてきて,ここにいるのが心地いい環境が生まれだしたのに,またそれを「奪う」なんて考えられませんでした。だから私は動き出しました。国,福島県が動こうとしないなら,避難先自治体におねがいしようと,何度も片道約 2 時間かかる県庁に通いました。たくさんの議員のみなさんにもお願いに行きました。急な面会が決まったりで,子どもの授業参観,PTA 行事にも行けなくなってしまうことも多々ありました。でもここに住み続けるためには仕方がないと理解してくれた子どもたちは「来てほしい」と泣きながらも「しかたない」と許して見送ってくれました。そうしているうちに理解してくださる方が増え,避難先自治体で特別な措置を講じてくれたり,条例を改定してくださる動きがありました。なので,避難先自治体には感謝しています。しかし,避難先自治体に家賃負担まではお願いできません。なので私は家賃を払いながらも避難先自治体の施策を利用させてもらい,引っ越しをせずにいられるようになりました。でもやっぱり家賃負担については納得はしていません。それを訴えていかなきゃならないのは,避難先自治体ではなく,福島県であり,国であるとおもっています。だから私は今日ここで発言させてもらっています。一度ならず,二度までも住まいを奪うという行為,人のなせる業とは到底思えません。これ以上私たちから「奪う」という行為,本当にやめてほしいです。福島県と国には,「住宅を追い出されるかもしれない」という不安を 5 年半もかかえ,おびえながらすごすことが,どんなに人の心をむしばむことなのか,考えてほしいです。・・・夜中にふと目覚めるんです。そして天井を見上げ,思うのです。「ここはどこだっけ? どこの天井?」と。ひどい時にはとなりで寝ているわが子がわからなくなることもあります。「私にこんな大きな子どもはいない。私の子どもは 5 歳と 3 歳・・・」そう,私たちの時計は 5 年半前に避難したときから,すこしも動いていないんです。日中は時計の針は進んでいますが,存在意識があのときのままなのです。「もう 5 年もたったのだから,いい加減時の経過とともに,傷もいえて(癒えて)いくんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。でも私たちの傷はいえることはありません。「すこしずつ立ち直ろう,がんばらなきゃ」と,いえ始めた傷を住宅提供打ち切りや帰還政策,東電,国のとんでもない対応によって,また深く深くえぐられるのです。
厳格な謝罪,反省がないかぎり,私たちの傷はいえていくことはないでしょう。おねがいです。もうこれ以上傷をえぐらないでください。生活の基盤を奪うようなことはしないでください。」