(転載)
迫る「借上公営住宅」の強制的退去
 -10 月 11 日 (日) 午後、神戸でシンポジウムを開催-


9 月 30 日、西宮市内のシティハイツ西宮北口(URからの「借上公営住宅」) の強制的な退去通知がなされました。神戸のキャナルタウンウエスト 1 号棟~3 号棟は、来年 1 月末に迫っています。
西宮市はすでに退去通知を、神戸市は事前の退去通知を入居者に送っています。入居者は異口同音に、「心が落ち着かない」「心臓がどきどきする」などの不安を訴えています。
 法制度、財政、信義則、契約、人道、人権保障、入居者の実態、民間家主の意向-。何れの角度からみても借上公営住宅の強制的退去方針は、根拠を失っていますが、自治体は強行しています。
 西宮・神戸の入居者を励まし、知恵と力を集めて強制的退去を食い止めようと、10 月 11 日 (日) 午後、シンポジウムを開きます。どうぞ、会場に足を運んでいただきますようお願い致します。

◎日時: 2015 年 10 月 11 日 (日) 午後 2 時~5 時 ⇒ 180 分
  ※当日、午後 1 時~1 時 40 分まで、兵庫県震災復興研究センター第 12 回総会を開催。

◎会場: あすてっぷKOBEセミナー室 1・2(定員 144人)
    JR 「神戸駅」徒歩 7 分
    神戸市営地下鉄「ハーバーランド駅」徒歩 7 分、「大倉山駅」徒歩 3 分
    神戸高速鉄道「高速神戸 駅」徒歩 3 分
    http://www.city.kobe.lg.jp/life/community/cooperation/asuteppu/index.html

◎目的:
① 阪神・淡路大震災の被災地で起きている「借上公営住宅」の強制的退去は、違法・不当であることを改めて確認し、広く世論に訴えるとともに、西宮・シティハイツ西宮北口と神戸・キャナルタウンウエスト 1 号棟~5 号棟の対象者を励ます。
②「借上公営住宅」を導入している東日本大震災の被災地(とりわけ、宮城県石巻市、岩手県釜石市)に阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて、正確な情報を伝える。
③現に、暮らしと住まいに困っている人々を救済する施策として「災害ケースマネジメント」の制度を確立する。
※「災害ケースマネジメント」とは
被災者一人ひとりに寄り添い、個別の被災ダメージを把握し、個別に施策をパッケージングし支援を実施していく仕組み。
現行の災害法制上は、住んでいた家のダメージだけで判定する罹災証明書の区分のみに基づき、画一的な被災者支援を行っている。そのため、被災者毎に異なる重層的で多様な被災ダメージを考慮した適切な支援は困難。この問題を解決するために、「災害ケースマネジメント」の制度化が必要である。
④「借上公営住宅」をはじめ、暮らしと住まいを保障する災害復興制度を確立する。

◎ 内容: 【開会あいさつ】⇒ 2 分
  新里 宏二(弁護士、一般社団法人パーソナルサポートセンター代表理事)

【講演・現状報告】⇒ 20分×3人=60分
① 津久井 進(弁護士、阪神・淡路まちづくり支援機構事務局長)
  一人ひとりが大事にされる住まいと暮らしの復興政策
②熊野 勝之 (弁護士、大阪弁護士会)
  被災者の居住の権利
③吉田 維一 (弁護士、借上復興住宅弁護団事務局長)
  「借上公営住宅」の現状と課題

 【休憩】⇒ 10 分

【当事者報告・リレーコメント】⇒ 10分×5人=50分
① 中下 節子(西宮市・UR借上/シティハイツ西宮北口)
② 吉山 隆生(神戸市・UR借上/キャナルタウン1号棟)
③ 山村ちずえ(兵庫県・ UR借上/ルネシティ新在家南)
④ 菅野 拓(一般社団法人パーソナルサポートセンター理事)
⑤ 塩崎 賢明(立命館大学政策科学部教授)

【質疑・討論】⇒ 40分

【まとめ】⇒ 5分

【閉会あいさつ】⇒ 2分
  阿部  知幸(一般社団法人SAVE IWATE)

【進行】
   出口 俊一(兵庫県震災復興研究センター事務局長)

◎ 参加費:1,000円(事情により割引可)、学生 500 円

◎ 申し込み:10月10日(土)までに事務局宛メールか FAXを。

◎ 主催: 一人ひとりが大事にされる災害復興法をつくる会
http://hitorihitori.jp/

兵庫県震災復興研究センタ-
http://www.shinsaiken.jp/

◎ 協賛:17 団体 ※50音順
借上復興住宅弁護団、「公的援助法」実現ネットワーク被災者支援センター、神戸公務員ボランティア、神戸再生フォーラム、週末ボランティア、日本科学者会議兵庫支部、日本住宅会議、日本住宅会議関西会議、阪神・淡路まちづくり支援機構、被災地NGO恊働センター、被災地と被災者を考える懇談会、兵庫県司法書士会、兵庫県被災者連絡会、兵庫県弁護士会、兵庫県保険医協会、兵庫県民主医 療機関連合会、まち・コミュニケーション
以上です。

【連絡先】
兵庫県震災復興研究センター
653-0041 神戸市長田区久保町7丁目4番10号
電話: 078(691)4593
FAX: 078(691)5985
Eメール: td02-hrq@kh.rim.or.jp
ホームページ: http://www.shinsaiken.jp/
携 帯:090-5658-5242
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(10月15日追加転載)

1011シンポジウム「借上公営住宅」の強制的退去を考える/動画のアップロードのお知らせです。

 

1.全編(撮影動画を編集の後)を YouTube にアップしました。

  ◆シンポジウム「借上公営住宅」の強制的退去を考える (20151011日)

    https://www.youtube.com/watch?v=eNtFfTxEVaI

 

2.全編ものとは別に、3人の弁護士さんの講演を個別にアップしています。

  ◆津久井進弁護士『一人ひとりが大事にされる住まいと暮らしの復興政策』

    https://www.youtube.com/watch?v=17-nYMHZeFA

 

  ◆熊野勝之弁護士『被災者の居住の権利』

    https://www.youtube.com/watch?v=WQe-DeqDiMc

 

  ◆吉田維一弁護士 『借上公営住宅』の現状と課題

    https://www.youtube.com/watch?v=Sjo9AOWxI0Q

 

兵庫県震災復興研究センターのホームページにもアップしましたので拡散していただきますよう、お願い致します。

 

【連絡先】

兵庫県震災復興研究センター

653-0041

神戸市長田区久保町7丁目410

電話:0786914593

FAX:0786915985

Eメール:td02-hrq@kh.rim.or.jp

ホームページ:http://www.shinsaiken.jp/

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編集者コメント: 3 人の弁護士の講演はそれぞれ重要な内容であるが,ひとり 20 分という時間制限があり,簡潔な内容となっている。書面資料とあわせて参照することを推奨したい。
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記事のアドレス http://starsdialog.blog.jp/archives/44645399.html